12年の東京モーターサイクルショーでお披露目されたナイトロンの正立フロントフォーク。φ43mmインナーチューブを採用し、装着可能な車種も多いアイテムだ。独自のダンピング理論や低フリクション化を追求しつつ、圧側減衰をロー／ハイ2系統で調整できるなど、ナイトロンのこだわりが、多数詰め込まれている

安定したクラッチワークを行なえるよう、クラッチマスターをワイヤー式から油圧式に変更。それと同時に、さらなる操作性の向上をねらって、マスターシリンダーにブレンボのラジアルポンプを組み合わせた

インナーチューブ径がφ43mmのフロントフォークを空冷Zに採用するには、ブラケットの変更が必須。車体姿勢や剛性のバランスを考慮して、オフセット量可変タイプのマッコイを採用した

ノーマルのガソリンタンクはスチール製で意外と重量物であり、内部でサビが発生する可能性もある。高価なアイテムだが、軽量化とサビ防止をねらって、ビーターのアルミタンクを採用

独自の高反発ウレタンで、疲労軽減や路面からの情報を感じ取りやすいことから、カスタムシーンで注目を集めるスプリームシートを採用。ルックスにもこだわり、タンデム側をバックスキンとする

キャブレターにはヨシムラが独自に開発したマルチプルジェットノズルを採用するFCR-MJNφ35mmを採用。従来のFCRと比べると、しっかりとセットアップすれば出力特性は向上すると和久井氏

エンジンはワイセコのφ70mmピストンとヨシムラのST-L1カムシャフトを組み込み、比較的大人しめな仕様となる。その一方で耐久性や性能の安定化をねらって、オイルバイパス加工を実施

高い制動力とコントロール性の両立をねらって、キャリパーにはブレンボのラジアルマウントを、ローターにはサンスターのワークスエキスパンドを組み合わせた。なお、サポートはウイリー製となる

空冷Z用社外ステップは後ろ&アップさせすぎて窮屈なポジションになることも多く、独自にステップを開発。そのステップがセットされている。位置だけでなく造形や操作性にもこだわった一品だ

エキゾーストシステムは低回転域からの扱いやすさを重視して開発したウィンマッコイをセット。フルチタンで軽量かつルックス面も美しい。また、ストレスを感じさせない重低音も特徴だ

リヤブレーキはコーナリング時の車体姿勢の制御を重視して、ブレンボのキャリパーとサンスターのワークスエキスパンドで構築。スイングアームは溶剤にも強いRXコートがほどこされたマッコイ製となる