“速さ=扱いにくい”と考えられがちですが、セットアップやパーツチョイス、組み合わせなどを考えれば、これらを両立させることは可能となります。たとえばこのZ1のエンジンですが、パワー、トルクアップをねらいワイセコのピストンで1135ccにアップし、ヨシムラST-L1を組み込む。吸気系に FCR、排気系に低中速のトルクアップを重視したウインマッコイをセットし扱いやすさも考慮。また、点火時期の最適化と信頼性の向上をねらいASウオタニのSPⅡを採用した。パワーアップに伴うエンジン熱量の増加はオイルの性能の低下を招くことも。その対策として、オイルクーラー以外にもオイルバイパスライン加工で対処する。オフロード車で使われる手法で、オイルはエンジンの外に出すだけでも冷却効果の向上が狙えるのです。このように、パワーアップだけでなく“扱いやすさ”を考え、トラブルが起きにくいようカスタムしていくことも大変重要なのです。
総排気量 | 1,135cc |
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ピストン | ワイセコφ74mm |
カムシャフト | ヨシムラST-L1 |
キャブレター | ケーヒンFCRφ35mm |
エキゾーストシステム | ウインマッコイ |
電装系 | ASウオタニ SPII |
オイルクーラー | アクティブ |
ホイール | (F)ゲイルスピード タイプR 3.50-17 (R)ゲイルスピード タイプR 6.00-17 |
タイヤ | (F)ピレリ ディアブロ コルサIII 120/70-17 (R)ピレリ ディアブロ コルサIII 190/50-17 |
Fブレーキ | キャリパー:ブレンボ4ポット |
Rブレーキ | キャリパー:ブレンボ2ポット |
Fフォーク | オーリンズ |
Rショック | オーリンズ |
ブラケット | マッコイ |
シート | PMC |
スイングアーム | マッコイ |
etc.