アッパー・アンダーともにブラケットにはJBパワーを採用する。18インチ化した際のオフセット量が適正であり、同ブランドのフロントフォークとの相性もいいためお勧めとのことだ
“旧車”Z1000Rとしてのスタイルを考えると18インチを選択したいところ。そこでホイールにはダイマグ・Hセクションを採用したが、全体のディメンションを適正化させるためにはフロントフォークも交換したい。そこでJBパワー・カヤバのφ38mmの正立を採用した
ボアアップしたエンジンは絶対的な発熱量も増加してしまう。そのため空冷車には必需品とも言えるオイルクーラーを採用し、増加した熱量対策としている。ちなみにアールズ製
ワイセコφ73mmピストンによって1,106㏄化したエンジン。またボアアップ時には面研など各種作業を加え、ピークパワーの追求ではなく乗りやすい特性に調教されている
旧車にとっての最大の泣きどころは電装系。どんな車両でも20～30年もすれば必ずといっていいほど劣化するため、ASウオタニのSPIIに変更し、信頼性も向上させている
単に高くしたり後ろにしたりとするのではなく、ライディング時の姿勢を適正化するために同社が開発した“マッコイ”オリジナルバックステップを採用している
フロントのブレーキローターをスリットタイプに変更したことに合わせ、リヤもスリットタイプφ250mmに変更している。APレーシングの2ポットリヤキャリパーとの組み合わせだ
同社でも採用されることが多いというクァンタム製リヤショック。コストパフォーマンスが高く、セッティングも出しやすいことが採用理由に挙げられている
エディ・ローソンのAMAスーパーバイクにおける華々しい活躍を記念して限定発売された“スーパーバイクレプリカ”Z1000R。オーナー様はそんな同車に惚れこみ、さらに進化した状態で乗りたいと、ご依頼いただきました。“少し古めの90年代カスタムをイメージしたS1仕様風”という同車にとっての定番スタイルをくずさず、現代のパフォーマンスを持たせるよう制作された。ピークパワーではなく日常の乗りやすさを追求してチューニングされたエンジン、旧車ならではの不安を払拭させるメニューを採用するなど抜かりなく手を入れる。また、足まわりも18インチのスタイルを崩さず走行性能の向上を目指した。
| エンジン総排気量 | 1,106㏄ |
|---|---|
| ピストン | ワイセコφ73㎜ |
| キャブレター | ケーヒンFCRφ35㎜ |
| エキゾーストシステム | カーカー |
| 電装系 | ASウオタニ SP-II |
| オイルクーラー | アールズ |
| ホイール | (F)ダイマグ Hセクション 3.00-18 (R)ダイマグ Hセクション 4.00-18 |
| Fブレーキ | キャリパー：ロッキード4ポット ローター：プラスミューφ320mm |
| Rブレーキ | キャリパー：ロッキード2ポット マスター：ブレンボ |
| Fフォーク | JBパワーφ38㎜ |
| ブラケット | JBパワー |
| Rショック | クァンタム |
| フレーム補強 | 6ヶ所 |
| スイングアーム | オーヴァー |
| ステップ | マッコイ |
etc.
